お仏壇の歴史について1

お仏壇のはじまりは?

お仏壇のはじまりは『日本書紀・二十九巻』に「白鳳十四年に、天武天皇が諸国の家ごとに仏舎をつくり、仏像、経巻を置けという勅(みことのり)を出された」といった意味のことが書かれています。

これは、諸国の家ごとに仏をまつる建物をつくれということで、有力者が、持仏堂をつくることをすすめたものと解されています。

また一般民衆は、家の中に、氏神、祖先をまつる祭壇をいろいろな形で持っていたのですが、室町時代に「書院造」という住宅形式ができた時、これが床の間になりました。

床の間は、私たちの住む畳より一段高くしていますが、これは以前、床の間にみ仏をまつっていたからなのです。

 

お仏壇があらわしているものは?

今日つくられているお仏壇の型の内部の構造は、仏教で説く世界のすがたをあらわしています。

中央部最上段にご本尊を安置します。

その両脇に、宗派で定めている高僧や先祖の像・掛軸・位牌を置きます。

わが国最古のお仏壇は、法隆寺の玉虫の厨子です。

これがだんだん変型し、各宗派によって少しずつ変化を持たせたものが、今日のお仏壇のようです。

 

お仏壇は何のためにまつるのですか?

お仏壇は、お寺のお内陣と同じく、浄土をこの世で現そうとしたといわれています。

とはいえ、あまり難しく考えることはないと思います。

私たちのご先祖様や親族の御霊に対して、毎日「おはようございます」とか「おかげ様で、無事に一日が過ごせました。ありがとうございました」と挨拶をし、感謝の気持ちをあらわす神聖な場所とお考え下さい。

父や母が毎朝、毎夕、お仏壇に手を合わせたり、りんを打つ姿を見て、子供たちは、自分が生まれる前に、積み重ねられてきた先祖の歴史を感じ、目に見えぬ霊の実在を知り、祖先に見守られている安心感と、生きていくうえの礼節を知ることになります。

子供は、親の後ろ姿を見て育つものだといいます。

親がご先祖様に感謝する姿こそ、家庭の規範や折り目を示す「しつけ」となるのではないでしょうか。

もちろん、おまいりはどんな場所でもよいのですが、合掌礼拝の形をとるにはやはり、お仏壇のような宗教的なシンボルを表現したものが最適です。

その前に坐ったら手を合わせずにはいられないようなお仏壇があってこそ、もっとも素直な気持ちで合掌できるのではないでしょうか。

はじめはたとえ、形式的だったにせよ、毎日繰り返し、手を合わせているうちに感謝の心が生まれ、身についてくるものです。

そして、やがて「ありがとうございました」と。心から言える人になっていくのです。

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