この度、阿波秩父観音霊場の最初の道中案内記である『阿波國秩父三拾四ヵ所道中記』の復刻版が発刊されました。
この機会にぜひ「阿波秩父観音霊場」を巡ってみませんか?
ぶつだんのもりでも阿波秩父観音霊場の納経帳を販売しております。納経帳には復刻版の『阿波國秩父三拾四ヵ所道中記』も付属致します。
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阿波秩父観音霊場は、江戸時代文化年間に、徳島城下に住む亀吉という者の悪夢によって開かれたものである。以来、秩父観音霊場のわが国唯一の写し霊場として、永年に亘り、人々の篤い信仰をあつめてきた。
この霊場の最初の道中案内記が『阿波國秩父三拾四ヵ所道中記』である。この案内書は、明治三十七年に、徳島市八多町在住の篤信者によって、四百部刊行、印施されている。
戦後、昭和四十九年に、徳島県出版文化協会より復刻されたが、現在は絶版となっている。
このたび、老衲、先人の意思を継ぎ、阿波秩父観音霊場の再興を願い、顕彰するために、本書を復刻し、印施させていただくこことした。
復刻にあたっては、可能なかぎり原本に忠実に復元することを心掛けたが、紙質、印刷等当時と相違している点もあるが諒とされたい。
令和五年十一月三日
阿波秩父観音霊場第二十九番札所
真言宗万福寺名誉住職
福島 誠浄