お通夜やお葬式に急に行かなければならなくなったりして服装や作法についてよく分からなくて困ったことはありませんか?
このコーナーでは仏事に関する様々なポイントについて皆さまの疑問や不安にわかりやすくお答えします!
盆提灯はお盆にご先祖様が迷わず帰って来られるための目印として飾ります。提灯の数に決まりはなく、また地域によって様々です。盆提灯は祭壇、盆棚、精霊棚、もしくはお仏壇の前に飾るのが一般的です。親類や縁者からいただいた提灯もお仏壇の左右に飾りましょう。
施主も参列者も三回忌くらいまでは正式な喪服を着用するのが一般的です。
喪が薄れていくのとあわせて、グレーや紺などの平服に変えていきます。平服とする場合は参列者へも早めにご案内するようにしましょう。
男性:ブラックスーツが基本です。ネクタイも黒を選びます。靴は黒で、光沢の強いものや大きな金具が付いているものは避けます。
女性:黒のアンサンブルスーツを着用します。靴はヒールの高いものや大きな金具、飾りのあるものは避けます。また、コートやバッグ、靴などは毛皮や爬虫類の皮など殺生を連想させる素材を避けましょう。
施主側と参列側に分けてご説明します。
[施主側]
法事を行うときには、祭壇を飾り、僧侶をお迎えしましょう。
※ 祭壇に飾るもの(掛け軸、打敷など)は、上記画像にて紹介しています。
また、当日にはお供物、お花、お数珠を用意します。 僧侶へお渡しするお布施と、塔婆供養を行う場合は塔婆料も用意しましょう。
参列者にお渡しする引出物もあらかじめ用意しておきます。表書きは「志」とします。
※地域・ご宗派によって異なることがございます。
[参列側]
法事に参列する際は、お花やお供物、お数珠を持参します。
お供物やお花は施主に「ご仏前にお供えください」と直接手渡すのがマナーです。
お供物を持参した場合もそうでない場合も現金を包んでいくのがマナーです。
法事での表書きは「御佛前」としましょう。
※地域・ご宗派によって異なることがございます。
※お墓参りに必要な持ち物は映像のテロップでご紹介しています。
寺院墓地の場合は、到着したらまず本堂へお参りをします。この時、無縁墓などがあればお参りしておくと良いでしょう。また、お墓に着いたら両隣のお墓にもお参りしましょう。
ご先祖さまが葬られているお墓を綺麗に掃除しましょう。墓地内の落ち葉や雑草を取り除いてから、墓石に水をかけて汚れを落とします。墓石にコケがついている時はやわらかいタワシや歯ブラシで磨きます。最後に布で水気を拭き取ります。
生花やお供物を供えたら、お線香とロウソクに火を灯し、お数珠を手にかけ、合掌します。近況報告など、ご先祖さまへ色々なお話をしましょう。
お参りが済んだら、お供物は持ち帰るのがマナーです。
特に缶ジュースなどはお墓が錆びてしまうので必ず持ち帰るようにしましょう。
お線香やロウソクの火も手であおいで消していきましょう。
お焼香の仕方は、宗派によって異なります。喪主と同じ方法で行うと良いでしょう。ここでは、最も一般的な立礼焼香の作法を紹介します。
・順番になったらまず、ご遺族と僧侶に向けて一礼します。
・焼香台へ進み、御霊前に一礼します。
・抹香を右手の親指・人差し指・中指でつまみ、軽く頭を下げてから香炉へ落とします。これを1〜3回繰り返します。※宗派等により異なります。
・御霊前へ合掌します。
・数歩後ろに下がり、御霊前へ一礼します。
・お焼香を終えたら、再度ご遺族と僧侶へ一礼し、席に戻ります。
仏教では一般に四十九日の忌明け法要の日までを中陰と呼び、遺族はこの期間、結婚式などのお祝い事への出席は避けるようにします。この期間に営まれる法要を忌中法要と言い、初七日から始まって49日の七七日忌(しちしちひき)で忌明けとなるまで、7日おきに続けます。
現在では途中の法要は省略される事が多いようです。また、初七日法要もご葬儀当日に遺骨が戻ってきたところで行うことが多くなりました。
[初七日法要]
初七日法要は、人が亡くなってからはじめて営む追善供養です。故人の安らかな成仏を願い、執り行われます。特に難しいしきたりはありません。遺骨と遺影をおまつりし、親戚やお世話になった方々を招き、僧侶に読経をお願いします。
[忌明け法要(四十九日法要)]
忌明け法要は原則的には命日から49日目に行いますが、最近では49日目の直前の日曜日などに営むことが多いようです。日時が決まったら僧侶に読経をお願いし、親戚や故人と縁の深かった人などに案内状を送ります。
法要がすんだら忌明け挨拶状を出します。