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第2回放送 子どもたちが安全に暮らせる地域を

出演:徳島市八万地区安心安全推進会 会長 船越二三夫さん

 徳島市八万地区は現在、人口およそ27,800人、11800世帯が暮らしている市内有数の文教地区です。幼稚園から高校まで、学校が密集している八万地区に、昭和50年に発足した「安心安全推進会」は、学校関係者、PTA、民生委員など約40名のボランティアが、町の防犯委員として活動を続けています。

中でも往目すべきは、全国でも15ヵ所しか設置されていない光ケーブルを利用した防犯カメラ、「八万地域子ども見守りカメラ」と、おもに登下校時の通学路を巡回している「青色パトロールカー」です。 その安心安全推進会の活動の拠点となっているのが、安心安全ステーションです。ここには区内25ヵ所に設置された防犯カメラからの映像がライブで映し出されていて、その映像は約1週間保存され、万一、事故や事件が発生した時は船越さんが責任を持って警察に提出することになっています。

「プライバシーと安全確保は紙一重。町民に理解してもらうために一戸ずつ訪問して説明して回りました。現在は町内10ヵ所に“防犯カメラを設置しています”と表示した看板を設置してぃるので、大半の人に認識してもらっています」。

また3年前から実施している青色パトロールカーでの巡回は、会員7名が交代で登下校の時間に合わせて子どもたちの安全を見守っています。

八万地区に安心安全推進会が発足した当時は、子どもたちの安全を守ることよりも、遊びや野外活動を通して地域の子どもたち同士の絆を深めることを目的としていた船越さん。少子高齢化など時代の流れと共に、交通事故や犯罪など、50年前では考えられなかったさまざまな危険が、子どもたちの暮らしを脅かしていることか残念でならないと言います。

「子どもたちは地域の宝物。その宝物を守っていくのは地域の大人たち。これからはその役割を次の世代に引き継いでいきたい。」と話す船越さんは、今日も登下校時の通学路に立ち、白い息を吐く子どもたちと笑顔であいさつを交わしています。

「おはよう!」「いってらっしゃい!」

そこには、信頼感で結ばれた心と心をつなぐ絆かありました。