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第3回放送 牛乳パックが、花束に・・・

出演:佐古小学校PTA有志「ひまわりの会」の皆さま

 今回は、徳島市佐古小学校のPTAの有志が中心になって活動している「ひまわりの会」をご紹介します。今から22年前に発足した「ひまわりの会」は、学校内に牛乳パックの回収ボックスを設置し、そのリサイクル資金で卒業生と新入生にお祝いの花を贈るという県内でも珍しい活動を続けています。

現在、佐古小学校では毎年、3月に100名ほどの卒業生が学舎を巣立ち、4月には100名ほどの新入生が入学します。その卒業生と新入生が学校ですれ違うことはありませんが、「ひまわりの会」が贈る小さな花束を通して目に見えない絆か生まれているようです。

牛乳パックの回収にあたっては、子どもたちだけではなく、各家庭での協力が不可欠です。そこでひまわりの会では入学式の時に活動内容を手紙にして配布し、その後も学校内でポスターを提示して、牛乳パックの回収を呼びかけてきました。

現在、ひまわりの会のメンバーは約20名。1年生から6年生までの父兄と、そのおじいちゃん・おばあちゃんで地道に活動を展開しています。1ヵ月に1度、集会を開いていますが、その時は牛乳パックの回収状況だけではなく、日頃は接点のない学年の違うお母さんたちと、子育ての悩みを話し合ったり、情報交換をしたりと、交流を深める貴重な時間となっています。

ひまわりの会のメンバーが、この地道な活動を続けていて良かったと思う瞬間は、入学式と卒業式で、花束を手渡された時の子どもたちの笑顔を見た時だと言います。恥ずかしそうに小さな声で「ありがとう」という男の子。「わ~きれい!」と満面の笑顔を見せる女の子。小さな花束には、緊張している子どもたちを一瞬にして笑顔にする魔法があります。

校門を出て行く直前に、ひまわりの会のメンバーから卒業生一人ひとりに手渡される小さな花束…
もうすぐ卒業式と入学式を迎える季節。今年も春の訪れと共に、子どもたちの健やかな成長と明るい未来を願って小さな花束が手渡されます。

そこには目に見えない絆と、きらきらと輝く子どもたちの笑顔があります。