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episode03

もんてこいよ〜!
伝統ある盆踊りを守り続けていく。

出演/津田盆踊り保存会の皆さま

 津田の盆(ぼに)踊りは徳島県指定無形民族文化財で、津田の人は殆どの人が歌って踊れました。津田は江戸時代に徳島城下に於ける海上の要所として栄えました。そんな津田で生まれた津田の盆踊りは、沖で遭難し亡くなった人の鎮魂を願う精霊流しの一環で開かれ、最近は阿波踊り期間中に行われています。

 保存会のメンバーで一番長い人は30年を超える方もいます。津田の盆踊りが長く受け継がれているのは、大切な踊りとして地元に根付いているのが大きいと感じています。

 根付いているからこそ津田(町)で産まれ育った人は、幼少の頃から津田の盆踊りを聞かされた人も多いですね。中には昔の記憶を思い出して保存会に参加される方もいらっしゃいます。盆踊りの歌は家庭ごとに歌われることも多かったです。そのため現存している津田の盆踊りは50種類ほど。それぞれの詩は短いのですが、詩の内容は様々。笑うようなものから艶っぽいのまで、いい詩が受け継がれて残っています。また詩とともに三味線を弾くのも引き継がれているので、三味線を弾ける年配の方は多いです。

 東日本大震災で被害を受けた東北にも招かれ、鎮魂の踊りを披露させてもらいました。最初はどこまで津田の盆踊りが受け入れてもらえるかは不安でしたが、東北の方々といっしょに踊ることもできたのはとても印象に残っています。今は最高齢で85歳、最年少は小学校のお子さんもいっしょになって伝統を守るべく活動を続けています。多くの人にこの「津田の盆踊り」が必要だと思ってもらえるように続けていきたいですね。