仏壇のサイズの種類と選び方のポイントは? 部屋に合ったおすすめの仏壇も紹介
仏壇は伝統的なものから現代的なものまで、さまざまな種類が販売されています。サイズも「号」で表記されていることが多いため、自分の家に合ったものがわからず、悩む方も多いでしょう。
仏壇は安い買い物ではないので、購入した後に「設置予定だった場所に入らない」という事態になると大変です。そのため事前に置き場所を確認し、実際に仏壇を使ったときのこともイメージして選ぶことが大事です。
本記事では代表的な仏壇の種類・タイプと、サイズ選びのポイントを紹介しますので参考にしてください。
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ぶつだんのもり
仏事コーディネーター
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仏教と仏壇・仏具、また、それらを取り巻く「仏事」に関する豊富な知識を持った資格者を「仏事コーディネーター」といいます。亡くなった方のご供養や、様々な仏事についての「よくわからない」ことについて、お話を通じてお客様に寄り添い、様々なご供養の方法をご提案しております。
仏壇のサイズを選ぶときのポイント
仏壇は、設置予定場所に置けるかどうかを考えて選ぶ必要があるので、サイズを決める際には、いくつか気をつけておくべきポイントがあります。
本尊が目線より上に位置する
礼拝をする際に、本尊を見下ろす姿勢になるのは失礼とされています。床置き型や地袋型の場合、通常は座って拝みます。座った状態で仏壇と向き合った際に、本尊が目線より少し上に位置するようにサイズを考えましょう。
上置き型の場合はどこに置くかによって、座位か立位かが異なります。いずれの場合でも本尊を見下ろすことのないように、置き場所やサイズを考えてください。
逆に座った状態で本尊が高い位置にありすぎると拝みにくいうえに、手入れの際などに体に負担がかかりやすくなります。特に高齢者の場合は、低すぎず高すぎず、手を合わせやすい、自分にあったサイズのものを探しましょう。
仏壇の扉が開けられるか
仏壇は扉が観音開きになっており、前に開く「前開き」と真横に開く「三方開き」があります。通常は扉を開けたままにしておくため、扉が左右の壁などにぶつからず、全開できるように十分なスペースを確保しておくことが大事です。
たとえば、設置スペースの横幅が60㎝だった場合、横幅60㎝の仏壇を購入するとぴったり納まるかもしれませんが、扉は途中までしか開きません。 店頭で現物を見てサイズを調べたり、店に問い合わせたりして、扉を開いたときの幅を確認しておきましょう。
コンセントやコードのスペースはあるか
仏壇では照明や灯籠などを使用することがあります。そのため左右や後ろに照明などのコードを通せる隙間を考慮して仏壇を選びましょう。また仏間など設置スペースにコンセントがある場合は、プラグの抜き差しができるようにスペースに余裕を持たせましょう。
位牌(いはい)や仏具が入るか
先祖から位牌や仏具を受け継いだ場合、購入する仏壇はそれらが入る大きさを選ぶ必要があります。位牌や仏具のサイズを測っておき、それらが納まるものを選びましょう。 仏壇と一緒に新しく仏具を購入する場合には、仏壇のサイズに合わせて仏具を決めるのもよいでしょう。
机を置くスペースがあるか
香炉やろうそく立てなどの仏具やお供えを載せるために、仏壇の前に「経机」と呼ばれる小さな机を置くことがあります。仏壇によっては「膳引き」というスライド式の台がもともと組み込まれています。これらを使用するために、仏壇の前にもある程度の空間が必要です。
そのため仏壇の奥行は設置場所ぴったりものではなく、仏具やお供えを置くスペースを考えて選ぶとよいでしょう。 上置き型の場合はさらにスペースが限られるため、購入前に仏具やお供えの花を置く場所もイメージして、仏壇のサイズを決めることをおすすめします。
設置場所のサイズの測り方
仏壇を選ぶ前に、まず設置予定の場所のサイズを測っておきましょう。日本の伝統的な家屋では仏間がありますが、仏間がない家やマンションなどではリビングや和室などに設置します。 仏間や地袋に設置する場合は、次のような部分をメジャーなどで測ってメモをし、購入の際に参考にしましょう。
仏間
・天井までの高さ
・鴨居までの高さ
・横幅
・奥行 ・鴨居からの奥行
地袋
・地袋の上から天井までの高さ
・地袋の上から鴨居までの高さ
・床から地袋までの高さ
・横幅
・奥行
・鴨居からの奥行
なお仏間には「半間仏間」と「一間仏間」があり、それに合わせたサイズの仏壇も販売されています。半間は幅約90㎝、一間は幅約180㎝です。ただし家のつくりや地域によって同じ半間・一間でも若干差があります。面倒かもしれませんが、きちんとメジャーで高さや幅などを測っておくと安心です。
リビングや和室などに設置する場合は、直射日光が当たらず風通しがよく、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。なお方角については、特に決まりはありません。
上置き型を棚やタンスの上に置く場合、地震などにより落下するおそれがあります。できるだけ段差や傾斜がなく安定して置ける場所を選びましょう。幅と奥行にも余裕を持たせておくとより安心です。
上置き型の場合、専用の仏壇台と礼拝用の椅子も販売されています。棚の上などでよい置き場所がない、座ってゆっくり拝みたい場合には、導入を検討してみてください。
仏壇の代表的な種類とタイプ
仏壇店のカタログやオンラインショップには色や大きさ、彫刻などが異なる多種多様な仏壇が販売されています。それらは大まかに3つの種類、3つのタイプに分類できます。まずは代表的な種類とタイプについてご説明します。
仏壇の代表的な種類
日本の仏壇には「唐木仏壇」「金仏壇」「モダン仏壇」の3つがあります。それぞれ見た目や工法、宗派などに違いがあります。
唐木仏壇
銘木を使って美しく仕上げた伝統的な仏壇。主材である木材には黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)、欅(けやき)などがよく用いられる。
主材の加工方法には「総無垢(そうむく)」「練りつけ」「調プリント」などの種類があり、銘木の使用量が多いほど高額。また木材の木目や色を生かしたつくりが唐木仏壇の特長であり風格にもつながっているため、使用する木材の種類や品質、彫刻の精巧さなどにより値段などが変動する。相場は50万円~
黒檀や紫檀が「唐木」と呼ばれていたことから、唐木仏壇という名称になった。使用する宗派を問わない。主に関東や東北、四国地方で使用されている。
金仏壇(塗り仏壇)
表面を漆などで黒塗りにし、仏壇内部に金箔や金粉、金の金具を用い、蒔絵や彫刻を施して荘厳さを生み出した仏壇。伝統的な製造方法では漆塗りや蒔絵など、工程ごとに異なる職人が携わる。
相場は70万円~で、唐木仏壇やモダン仏壇に比べて高額。近年は漆ではなく化学塗料を用いたり、蒔絵シールを使用したりして、価格を抑えたものも登場している。 浄土真宗系で選ばれることが多く、地域としては北海道や東海、北陸、関西、中国、九州地方でよく使われている。
モダン仏壇(家具調仏壇、都市型仏壇)
洋風の家・部屋に合ったデザインの現代的な仏壇。リビングのフローリングや洋風家具にもなじむように、金箔などの装飾を控えたシンプルなものが多い。色もナチュラルやダーク系のブラウンなどの落ち着いたもののほか、赤や青などが用いられたモダンで一見して仏壇に見えないタイプもある。
宗派や地域に関係なく利用されており、近年人気が高い。主材はウォールナットや楢(なら)など多様で、相場は20〜100万円と幅が広く、手頃な値段のものも少なくない。
仏壇の代表的なタイプ
仏壇には設置場所に合わせて3つのタイプがあり、つくりや大きさが異なります。
床置き型(重ね型、台付き型)
仏壇を置く台が付属していて、仏間や和室、リビングの床などに直接置くタイプ。台部分には収納スペースがあり、ろうそくや線香などをしまっておける。昔からよく使われている。
高さは120〜180cm程度で、仏間の大きさに合わせて「一間仏間用」と「半間仏間用」がある。
地袋(じぶくろ)型
床の間などに設けられた小さな戸棚である「地袋」の上に設置するタイプ。
高さは100〜120cm程度で、大きさは半間のものが多い。下の台部分に収納スペースがあるが、床置き型に比べて小さい。
上置き型
仏間など仏壇を置く専用のスペースがない場合に、棚の上などに置いて拝めるようにしたタイプ。新築の家やマンション、一人暮らしの家などで取り入れられることが多い。
高さは30〜90cm程度で、床置き型や地袋型よりコンパクトで設置しやすく、値段も抑えられる。
仏壇のサイズ一覧
仏壇のサイズは「号」や「尺」、「代」で表記されます。
1号=約3cm
1尺=約30㎝
14号であれば「14×約3㎝=約42㎝」と計算できます。
「号」は主に上置き型で用いられてきましたが、最近は床置き型などでも利用されるようになっています。「尺」は仏間のサイズ表記で使われてきたため、仏壇でも用いられるようになったという背景があります。「代」は主に金仏壇や仏壇用の掛け軸のサイズ表記で使用されています。
サイズ表記に統一ルールがないため、仏壇店によってどの単位を用いるかは異なります。ただ近年は尺や代ではなく号を使い、センチを併記するケースが増えており、尺などになじみのない方でもわかりやすくなっています。
なお、「号」はあくまで幅だけ、高さだけ、または高さと幅だけを表します。そのため仏壇店によって同じ号数でも、横幅や奥行が異なることがあります。号数だけで判断せずセンチも確認しましょう。
カタログやオンラインショップ、店頭の商品説明にセンチ表記がない場合には、お店に問い合わせるなどして、必ず正確なサイズを調べておきましょう。
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ぶつだんのもりでは、古いお仏壇の引き取りもおこなっています。仏事コーディネーターがお話を伺いますので、気軽にご相談ください。
ここでは一例としてサイズ表を示しますので、参考にしてください。
床置き型
床置き型の場合、「幅」または「高さ」を号数にしている場合と「高さと幅」を用いている場合があります。つまり「45-18号」は「高さ45号-幅18号」ということです。
ここでは「高さ・幅」のサイズ表例を示します。
上置き型
通常、上置き型では号数として高さのみを用います。つまり「14号」は「高さ14号」ということです。
金仏壇
伝統的に「代」が用いられてきましたが、「号」の表記が増えています。参考として代のサイズ表を示します。
仏壇の置き場ごとのおすすめ商品【チェストの上や寝室】
安心・安全な国産材にこだわった優しさあふれるお仏壇「アルモン(栗)」
国産の無垢材にこだわって作られています。サイズは横幅32×奥行28×高さ40㎝と非常にコンパクトなので、寝室や、ワンルームのような空間にも適しています。
本黒檀を使用しながらも、シンプルなデザイン「匠」
伝統的な仏壇に用いられる本黒檀を使用した徳島唐木仏壇ですが、シンプルでコンパクトなつくりの匠は置く場所を選びません。書斎や寝室などにも適しています。
【サイズ】上13号 横幅44×奥行33×高46cm
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扉や背板に施されているのは桜の象嵌。桜が好きだった故人にもぴったりですね。素材は、ウォールナットとタモの二種類。リビングや寝室はもちろん、モダンな和空間にも適しています。
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置く場所やサイズ、色などからお好みの仏壇が検索できます。ぜひ、ごらんください。
仏壇は床置き型や上置き型などタイプによって大きさが異なります。またサイズも尺や号など、見慣れない表記が使用されていることがあります。きちんと確認せずに購入してしまうと、仏壇の扉が壁にぶつかり全開にできなかったり、仏具が内部に納まらなかったりするなど、問題が発生するかもしれません。 小さな買い物ではないので、オンラインで購入する場合もしっかりとしたサポートが受けられる店舗を選びましょう。