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仏壇の魂入れ・魂抜きはどうすればいい? 必要な費用やポイントをご紹介 | 仏事コラム | 暮らしといのり | ぶつだんのもり

仏壇の魂入れ・魂抜きはどうすればいい? 必要な費用やポイントをご紹介

魂入れとは、それまでモノだった仏像・仏画・位牌(いはい)・お墓などに魂を宿らせ、礼拝の対象にするといわれている儀式です。また、魂入れは「開眼」ともいい、それにともなう法要を開眼法要、開眼供養といいます。開眼供養に対して、魂を抜くことを閉眼供養(へいがんくよう)といいます。これも同様に、礼拝の対象だった仏壇などを、モノに戻す儀式です。魂入れ・魂抜きの準備や費用などがわからない人もいるでしょう。供養を行うことになっても困らないように、当日の流れやルールなどをご紹介します。

葬儀・お墓・終活コンサルタント、社会福祉士

吉川美津子(きっかわみつこ)

著書「葬儀業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」「お墓の大問題」「死後離婚」など著書・監修は50冊以上。Yahoo!ニュース、東洋経済オンライン等で葬儀・お墓・終活に関する記事を連載中。

魂入れ・魂抜きとは

ここでは仏壇の魂抜き・魂入れについて解説します。

魂入れとは「開眼」すること

魂入れとは、仏像・仏画・位牌・お墓などなどに魂を入れることで「開眼」ともいい、それにともなう法要を開眼供養、開眼法要といいます。

歴史をひも解くと、日本で最初の魂入れは、奈良、東大寺大仏の「大仏開眼」といわれています。この東大寺大仏の魂入れの後に、各寺院で仏像をお迎えする際などに開眼供養を行われるようになったそうです。

魂抜き(閉眼供養)とは

魂入れに対して、魂を抜くことを魂抜きといいます。これも各宗旨・宗派によって「閉眼供養」「性根抜き」「抜根法要」ということもあります。また、撥遣法要(はっけんほうよう)という言葉が使われることもあります。

魂入れ・魂抜きを行う意味

「魂を抜く」「魂を入れる」といっても、仏様が見えるわけではありませんし、これらの法要をしなくても仏像や位牌、仏壇をお迎えすることはできます。

しかし、私たちは成人式や結婚式などライフステージの節目にお披露目をしたり、家を建てるときに地鎮祭や上棟式を行うように、区切りとして儀式を行う慣習があります。魂入れ・魂抜きには、新しい仏様や仏壇を家庭にお迎えしたり送り出したりするにあたって、ひとつの区切りとしての儀式という意味合いもあります。

魂入れ・魂抜きを行う場面

主に仏壇や位牌を処分、買い替える際に行う

古い仏壇や位牌を破棄するときに魂抜きが、新しく仏壇や位牌をお迎えするときに魂入れが行われます。

※仏壇は仏像や位牌を納める「家」であり、そのものに魂が入るというわけではありませんが、開眼供養、閉眼供養という言葉を一般的に使用します。

魂入れ・魂抜きの依頼先

菩提寺に相談する

魂入れ・魂抜きを行うのは寺院ですから、基本的には菩提寺に相談します。

仏壇仏具店に相談する

菩提寺がない場合は、仏壇仏具店に相談してみましょう。宗旨・宗派に沿った近隣の寺院を紹介してくれます。

遺品整理業者に相談する

遺品として遺されたものを専門の整理業者に一括で処分を依頼することがあります。その場合、仏壇・仏具・位牌・仏像を引き取ってもらうこともあるでしょう。遺品整理業者の中には、寺院と提携して魂抜きを行っているところもあります。

しかし、遺品整理業者の質がまちまちなうえ、実際に供養という儀礼をしているかどうかあいまいな業者もあります。はっきりと活動内容が明示されている業者を選びましょう。

魂入れ・魂抜きの準備と流れ

魂入れ・魂抜きを行うことが決まったら、できるだけ早めに菩提寺へ連絡します。菩提寺がない場合は、仏壇店等に相談してみましょう。 また、魂入れ・魂抜きは家族のみで執り行われることが一般的です。

用意しておくもの

魂入れ(開眼供養)

基本セットは三具足(線香、ローソク、生花)。

ただし、引っ越しや家のリフォームなどで新しい仏壇を迎える場合は、お祝い事になるので赤や絵柄のついたローソクを置く場合もあります。地域によっては、昆布やシイタケ、高野豆腐などの観物類、餅、などを置くこともあります。事前に寺院に確認しておきましょう。

数珠も持参します。数珠は無造作にポケットに入れずに数珠袋に入れて丁寧に扱いましょう。

魂抜き(閉眼供養)

基本セットは三具足(線香、ローソク、生花)。

そのほか準備した方が良いものは寺院に確認してみましょう。開眼供養と同様、数珠を持参することを忘れずに。

魂入れ・魂抜きの流れ

1)寺院への連絡と日程、場所の調整

魂入れ・魂抜きをする日を寺院と調整します。自宅まで来てもらうケースと、直接寺院へ行くケースがあります。

2)必要な仏具とお供え物、喪服や礼服などのきちんとした服装の準備

必要な仏具やお供え物を確認します。四十九日や一周忌、三回忌等に仏壇をお迎えする場合は喪服が好ましいですが、新居に新しい仏壇をお迎えする場合などはお祝い事になりますので、平服でお迎えしても問題ありません。

3)お布施・お車代の準備

寺院に渡すお布施やお車代の準備をします。

僧侶に来ていただく場合は、お布施とは別に「お車代」を準備しておくと良いでしょう。寺院に出向く場合は不要です。

お布施・お車代は、白い封筒や奉書紙に包んでお渡しします。お布施用として市販されている金封を使用しても良いでしょう。

また、額面に4を含めると「死」を連想させるため、避けた方が良いとされていますが、あまり気にする必要はありません。

各家庭で安置されている仏壇・仏具などは法的には「祭祀財産」に相当します。つまり不動産や動産の財産とは異なり、人に譲ったり転売したりする性格のものではありません。「位牌は故人のシンボル」「仏壇は先祖の家」そのような考えがありますから、金銭的な価値では図れない財産という意味で、法的にも祭祀財産という特別枠があるのでしょう。

単なるモノではなく、故人や先祖、仏様と向き合う場であることを、魂入れや魂抜きなどを通じて改めて確認したいものです。

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